進化し続ける自動運転
日本国内はもちろんのこと、世界各国のメーカーが取り組んでいる自動運転は年々進化を遂げています。
今後数十年以内には自動運転が当たり前になると言われていて、自由で快適な移動手段が身近になっていくと考えられています。
現在の自動運転のレベルは5段階に分けられ、レベルによって出来ることが違ってきます。
レベル1は運転支援というもので、運転しているドライバーをサポートするのが主な役割りです。アクセルやブレーキの操作、ハンドル操作のどちらかを手助けします。自動でのブレーキや前の車に付いての走行、車線の中できちんと運転する技術もレベル1です。
レベル2はレベル1よりも少し進化し、搭載されているシステムがアクセルやブレーキの操作とハンドル操作、どちらも行います。
レベル3では一定の条件が揃っていれば、全ての運転を自動でこなしてしまうのです。ただし事故に遭遇した、いきなり車体が壊れたときには人間が操作することになります。
レベル4はほぼ完全自動運転に近く、決められた条件さえクリアしていればシステムが運転に関わるすべての操作をしてくれるものです。
レベル5は自動運転の最終段階とされ、完全なる自動化になります。条件もなく、どんな状況下でも自動での操作が可能となっています。人の手は全く必要ないのでくつろぎながら移動、寝ながら目的地に向かうことも出来る画期的なシステムです。
日本国内のメーカーで自動運転の開発を進めているところは、レベル2から3までの開発を成功させています。
トヨタは高度運転支援技術「Advanced Drive」を搭載したもの、日産は、先進運転支援技術「プロパイロット2.0」を搭載した車の発表をしています。ホンダはレベル3の渋滞運転機能「Honda SENSING Elite」を装備した車種を発表した実績があるのです。
また海外メーカーのメルセデス・ベンツやBMWも、一部モデルでのレベル2相当の自動運転を搭載させています。
今後の日本国内ではレベル3以降の開発や実用化、関連法案やインフラ整備などの課題が残っています。事故が起きたときには誰が責任を取れば良いのかなど、課題も残されているのが現状です。